ハラスメントとは、二階建て構造を隠すこと

 

 世の中が二階建て構造になっているということを隠したコミュニケーションは、すべてハラスメントであるといえます。

(参考)→「あなたの苦しみはモラハラのせいかも?<ハラスメント>とは何か

 

 

もっとも端的なものは宗教です。

 信者に、二階部分(善人になれ。他者のために生きろ)がすべてであるように強いるものです。


 教祖は、一階部分をうまく利用して、信者を支配するわけです。
世の中の実情は、二階建てであることに変わりがないのですが、1階部分を生きる方法を奪われてしまっては、さらに生きづらくなってしまい、依存を深めてしまうことになります。

 

 

 経営者にも、こうしたタイプの偽カリスマ経営者が氾濫しています。
「生き方」を強調して、従業員や信者の弟子経営者に「善人になれ、素直になれ、世のために生きろ」と、カリスマにとって都合の良い人間であることを強いるのです。

 

 

 カウンセラー、セラピストや自己啓発の世界でもこうしたことは起きる可能性があります。

 クライアントは、一階部分の汚さ、つらさ、ひどさを経験してきていて、つらい目にあっています。しかし、カウンセラーや自己啓発のグル(教祖)は、「世の中はすべて二階(愛、信頼など)なのだ」「世の中はすべて感謝でできています」として、「気づきを得て、変容、成長を果たして(二階のみに生きる)良い人間になれば悩みは解決する」ということを暗に強いることをしてしまいます。

 

 結局、世の中は二階建てですから、実際の社会では一階部分でやられっぱなしになってしまい、そのことに違和感を感じて訴えてもそれはあなたが変わろうとしないから、として責められ続けてしまうのです。

 

 カウンセラーや自己啓発のトレーナーも知らず知らずのうちに、セッション自体がダブルバインドになっている場合があります。

 

 

 ハラスメントを行う一番身近な存在は、親をはじめとする家族です。

 世の中は二階建てになっているのに、そのことを隠して、きれいごとや、矛盾することを言います。

 

 子供に対してひどいことをして、わがままに行動しているだけなのに、その一階部分(親のひどいふるまい、わがままさ)は見るな、として、二階部分だけを押し通します(「ひどい親だと感じるのは子供のお前がいい子じゃないからだ。いい子になれば問題は感じなくなる」)。

 

 トラウマを負った人たちとは、世の中が二階建てになっていることを実は誰よりも早く発見しています。だから、早熟です。しかし、そのことを支持してくれる人がいません。

 

 「世の中が二階部分しかない」と思い込まされるか、自分が気高い人間となって「二階部分だけの世の中にしたい」と理想主義的になったりしてしまうのです。一階部分(人の邪念やノイズ)を中和する方法が身につかないまま世の中に出て、いつも損をし続けてしまうのです。

 

(参考)→「あなたの苦しみはモラハラのせいかも?<ハラスメント>とは何か

 

 

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