トラウマを負うと、メールや電話が怖くなる、ということがあります。
メールの着信があると、自分を批判した内容ではないかとドキドキして内容が見れない、ということがあります。
何とか、メールをチェックできてもメールの返信に時間がかかります。相手に嫌われない文面、失礼がない文面とは何かが体感的に理解できず、どう書いていいかわからないからです。
カッカとして余裕がないので、ついつい内容を読み違えたり、自分のことを悪く言っている、皮肉を言っている、と裏読みしたりしてしまいます。
相手の失礼やミスに目ざとく指摘してしまうこともあります。
すると、ついついきつい内容で返信してしまい、さらに相手からの返信が怖くなる、という悪循環。
そんな自分がみじめで、恥ずかしいという思いもありますから、さらに何重にも苦しくなります。
そして、さらに相手のメールの内容が、そんな自分を指摘するように思えたりしてしまいます。
根底には、トラウマによる見捨てられる不安や対人恐怖が潜んでいます。
偏桃体が過活動を起こしていて、共感性はとても高い状態ですから、痛みや相手の感情の影響を強く受けてしまいます。
トラウマにさいなまれることを近年は発達性トラウマ症候群とも呼ばれますが、アスペルガー障害など生まれつき発達障害傾向にある人でしたら、メールが着信しただけでパニックに陥ることがあります。
メールや電話は、いつ来るかわからないものなので、不安や恐怖の対象なのです。
発達障害と異なり、後天的にダメージを受けている人がトラウマを負った人たち、なのですが、似たような症状が見られるのです。
(参考)
→「トラウマ、PTSDとは何か?あなたの悩みの根本原因と克服」
→「大人の発達障害の本当の原因と特徴~様々な悩みの背景となるもの」
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