前回の記事で、愛せない裏にある、疾患、障害(=失調、いわゆる障がい者という意味ではありません。)についてお伝えさせていただきました。
そのように書きますと、当然のこととして、「では、検査やカウンセリングを受けさせた方がいいのでしょうか?」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
結論から言えば、本人が望めば受けてみてもいいけど、必ずしも必要ない、ということになります。
(認知症など器質的な問題についてはちゃんと受けた方がいいと思います。)
なぜかというと、ご本人にお会いしなくても、ある程度、医師やカウンセラーが概要を伺えば、その可能性を見立てることはできますし、その見立てや理解してもらったこと自体が、これまでのわだかまりを一定程度解消させる力があるからです。
極端に言えば、現行の発達検査も絶対完璧ではありませんし、答え合わせができないので、本当にそうかどうかまではわからない、ということもあります。
また、本人が望まなければ受けさせることはできない、という現実的な問題もあります。
当事者が、納得する材料や適切な対応方針を知るために、その可能性を知っておく、ということが大切になります。知っていれば、自分自身が適切なカウンセリングを選ぶ材料にもなります。
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