カウンセリングにおいて、ご相談者がトラウマを負っているかかどうかを見る、もう一つのポイントとしては、両親(夫婦)の関係があります。
トラウマの研究で明らかになっていますが、他者が怒鳴りあっていたりすることを見聞きすると、自分が直接罵倒を受けた時以上のダメージを受けることが分かっています。
(最も深刻なのは、「DVの目撃と暴言による虐待」の組み合わせとされ、言葉によるDVは、身体のダメージの6倍近いとするデータがあります。)
実際に、視覚野や皮質の容積が減少したり、聴覚野が増加したりします。
(つまり、機能低下を起こしたり、過敏になったりします)。
(参考)
→「トラウマ、PTSDとは何か?あなたの悩みの根本原因と克服」
トラウマを負った方はしばしば
人の話を聞くのが苦手な人や、話がまとまらなくて困っている方がいます。
人の話が聞き取れなかったり、話の全体をまとめてとらえることができず、途中から頭がボーっとすることがあります。
それらは、ケンカの目撃ということが原因の一つと考えられます。
会社員はもちろんですが、ご両親が自営業の場合は、夫婦げんかが多い場合があります。
職住が一体で、仕事のストレスと家庭との間に切れ目がなく、従業員に怒るかのように夫婦でけんかをする、ということがあるからです。
生育歴を伺う中で、両親の喧嘩が多く、怒鳴りあいが頻繁であった、という場合は、「一発レッドカード!!(トラウマの影響がとても大きい、と考えられる)」となります。
(参考)
→「トラウマ、PTSDとは何か?あなたの悩みの根本原因と克服」