「心に聴く」という方法については、「うまく聴けない」という方も多いかと思います。
方法のまとめについては下記の記事でも書いていますが、
→「「心に聞く」を身につける手順とコツ~悩み解決への無意識の活用方法」
私たちの経験から、さらにコツを記してみました。
まず、心に聴く、というのは、特別なことではありません。実は誰でも雑念(支配の邪魔)を交えてであれば、毎日行っていることです。
例えば、「今日はご飯何しようかな?」とか、「この服買ってもいいかな?」と内言で心の中で自問自答することがありますが、まさにそのようなものです。
荘厳なお告げが降りてくる、というイメージをされている方がいらっしゃるかもしれませんが、そういうものではありません。
では、普通の自問自答と、「心に聴く」の違いは何かというと、(支配の)邪魔を排除するかどうか?ということです。
最初は邪魔がたくさん入ると思いますが、「邪魔されていないか?」「心とつながっているか?」を繰り返し確認してみてください。
そして、何より気楽に聞くことです。
ただ、最初は、邪魔されているかどうかもよくわからないまま、返ってきた答えに振り回されることがあります。
心の答えには特徴があります。その特徴の雰囲気がわかると、邪魔による答えか、心の答えかを区別することはできます。
例えば、邪魔による答えとは、
・俗である
・そもそもの問題設定を真に受けた答えである。
・(自分はダメだ、という前提の上で)具体的な行動を示す。
といったことがあります。
一方、心の答えは、
・問題設定自体が正しいかどうかを示してくれる。
・自分を悪者という前提から始まらない。
・正しい、間違っているがない。
といったことが挙げられます。
例えば、「仕事ができるようになるにはどうしたらいいですか?」と心に聴いた時に、
「本を読みなさい」「研修に行きなさい」などと返ってきたとしたら、その答えは、邪魔によるものの可能性が高いのです。なぜなら、「私は仕事ができない」という前提を受け入れたものだからです。
邪魔を排除した後に聞くと、
「なにもしなくていい」と返ってきたりします。つまり、「あなたは仕事ができるよ。仕事ができない、というのは支配者がそう思わせているだけだよ」ということを教えてくれているのです。
私たちが問題とすることの9割9分は、実は問題自体がないことがほとんどです。単なる暗示なのです。
「心に聴けない」ということも、もしかしたら暗示の一つなのかもしれません。
→「「心に聞く」を身につける手順とコツ~悩み解決への無意識の活用方法」
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