心の答えは人工知能(AI)にも似て

 

 最近、人工知能(AI)を取り上げた番組がNHKなどで放送されています。

人工知能は、ディープラーニングという方法で、人間では、一生かかっても経験できないケースを分析して、答えを出します。

 

 そのため、将棋や囲碁でも、一見すると「悪手」を指しますが、実は、それが名人も超えるような妙手であることが明らかになります。
最後には、名人も圧倒する強さで勝利してしまいます。

将棋や囲碁のような条件が限定されているゲームではまさに神のような存在です。

 

 タクシーでも利用されているようで、過去のデータから、お客さんがいそうな場所を示してくれるようです。ベテラン運転手が見たら、「こんな所にはお客はいないでしょう?」というところで、いきなりお客さんが手を挙げていたりします。

 

 人工知能が活躍する領域は今後、様々な仕事に及ぶそうで、弁護士や政治家なども代替されるのでは?とも言われています。

 

 ただ、人工知能の答えは、途中のプロセスがあきらかではないため、それを採用していいかどうかが人間には判断が付きません。明らかに暴走することもあります。
ディープラーニングもあくまでは舞台裏は統計ですから、疑似相関もあり得ます。本来人間が取捨選択している結果も、コンピューターが行うので、本当にそれが正しいかはわかりません。

 

 人工知能が占いや神のような扱いになったり、その取扱い方は問題になるのではないかと言われています。

 

 人工知能の番組を見ていて、感じたのは、「“心”の答え」もどこやら、人工知能の答えに似た趣があるな、ということです。

「「心に聞く」を身につける手順とコツ~悩み解決への無意識の活用方法」

 

 

 “心”も驚くような答え、「悪手」ともいえるような答えを出してくることがあります。
でも、やってみるとびっくりするほどうまくいくことがあります。

 “心”とは、いわゆる「集合的無意識」のことを指しますから、膨大なディープラーニングを背景に答えを出してくれるのでしょう。

 

 ただ、私たちは“意識”でその答えをチェックしてしまい、たいていは、怖くて採用できずに、流してしまったり、先延ばしにしたりしてしまいます。

 囲碁や将棋のように、先延ばしにしているうちに、その手をつかってもダメになっていくのかもしれません。

 

 “心”が外れる、ということはたまにありますが、よく考えたら、“心”の答えの通りに即座に動いていなかった自分もいて、将棋でいえば、チャンスを逃してしまっているのかもしれないですね。

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