FAP療法の本質とは・・・

 

先日、FAP療法の上級セミナーに参加してまいりました。
FAPを学んでぼぼ10年になります。100人近く参加者がいましたが、10年も受けている人は数えるほどです。
(昔は、小さなセミナールームで20人ほどで、最後に全員が感想を発表する年や、大嶋先生が涙する年などもありました。)

 
今年は参加する前に過去の資料などを何度も読み込んでFAP療法のメカニズムを改めておさらい(分析)していました。さらに、今回の大嶋先生の講義をずっと聞いていて思ったことがあります。
それは、FAP療法の本質というのは“悩みのメカニズムの探求”にこそある、ということです。

 

 

手法の表面的な不思議さ、効果の高さにばかり目を奪われて勘違いしている方も多いのですが、実は、そこは表層でしかありません。
本質は、あくまで目の前のクライアントの訴えをありのままにとらえて、過去の知見にとらわれずに、何が起こっているのか?どうすれば楽になることができるのか?を探求してきたことにあります。

(そのことがわからず、FAPの技法、「心に聞く」などを誤って用いて万能感に憑かれておかしくなっていった治療家も少なからずいたことでしょう。また、多くの場合、治療が行き詰まると、クライアントのせいにして終わり、ということが珍しくありません。でも、FAPはあきらめずにその先を超えようとします。)

 

 

そして、探求するためにはものすごく勉強しないといけない。当たり前ですが、短期間のカウンセラー講座みたいなものでは全然足りない。 精神障害や精神疾患の各症状についての深い理解、脳やホルモン、身体疾患といったことについても造詣が必要。もちろん、カウンセラーは医師や科学者みたいにはなれないし、なる必要もありませんが、カウンセラーとして必要なことを常に研鑽していないといけません。臨床の中で引っかかった疑問を逃さずに調べないといけない。

 

 

FAP療法は、一見使い勝手が良く、確かに(クライアント側としては)誰でも使えますが、本質に触れる(プロの臨床家として本当に使う)ためには日々ものすごく努力が必要です。大嶋先生はそれを何十年も行ってきた果てに、今がある。それを単に大嶋先生は天才で、不思議な能力があるからだ、と誤解してしまうと、大嶋先生の本当の凄さもFAP療法の本質もまったく見えなくなります。(昔、大嶋先生には不思議な能力があるからだ、といわれて、セミナーの中で怒って「それは違います。」と否定していたことがあります。)

 

 

 

その探求にとって最初期に見いだされた「脳と脳とはミラーニューロンでつながっている」や「現代催眠」などは非常に自由度の高く、使い勝手の良い最高のプラットフォームだったのだと思います。
FAP療法において探求して明らかになった内容は、2,3歩、時代の先を行くものですが、突飛なものでは決してなく、非常に“科学的”であり、神田橋條治といった泰斗などが実践の中で見いたしてきたものと同じ匂いがあります。

 
「FAP療法というのは、(技法の不思議さに目を奪われるためにあるのではなく)臨床家が謙虚に探究するためにあるんだよ」
「探求せよ!」

 

 

というメッセージが伝わってきたような、そんなことを改めて気づかされました。
私どもも、日々、臨床の中で探求し発見したことをクライアントさんに還元してまいりたいと思います。

 

 
(参考)「“FAP療法”とは何か?トラウマや難しい悩みを解決するための療法」

 

 

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お悩みの原因や解決方法について

サイコパス性の弱さを緩める言葉

サイコパス性の弱さを緩める言葉としては、

(ケースによっても異なりますが)以下のような言葉があります。

 

ANKK1の還元」:これまで嫌いだった支配的な人や積極的な人の言動なども、あれ?いいかも?と思えたりします。

MAOAの還元」:戦士の遺伝子とよばれているものですから、攻撃的な部分が弱い場合にきくかもしれません。

「MAOBの還元」「DBHの還元」「TTF2の還元」なども、対人関係の不安や生きづらさを緩和してくれます。

 

人や状態によっても異なりますので、いくつか唱えてみて、よいものを頻繁に唱えるとよいです。

 

 

 

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お悩みの原因や解決方法について

 

サイコパスの力を借りて悩みを解決してみる

 

最近、ふと思ったことは、悩みの解決に、サイコパスの力を借りることができないか?ということです。
「サイコパス」というと、とってもイメージが悪いと思います。おそらくは、「羊たちの沈黙」のレクター教授のような猟奇的な殺人者というイメージ。冷徹で残酷な支配者、というイメージ。
できればお近づきになりたくない、私もそう思います。

 
確かにそういう人もいるのですが、実際は少し趣が異なります。

 

サイコパスとは、脳のタイプであり、人間の発達凸凹の一つの次元ということです。
サイコパスか、そうではないか、という単純な分け方ではなく、スペクトラムになっていて、私たちの中にもそれぞれにサイコパス性、というのは潜んでいます。

 

サイコパスでも向社会性サイコパスは、社会でも活躍できて人類の発展には欠かすことができません。

リスクを冒した起業、革命、探検、戦争などはサイコパス性のなせる業です。
悩みが強い人は、ある意味、サイコパス性が少なすぎて苦しくなっている、といえるでしょう。

サイコパスとは何か?というと、
・偏桃体の活動が低い
・内側前頭前皮質と眼窩前頭皮質の機能不全、
・偏桃体と眼窩前頭皮質の結びつきの弱い
という脳の特徴がある人たちです。

偏桃体は情動の中枢であり、眼窩前頭皮質は衝動性制御を行っている部位です。

それによって、感情に振り回されず、自分を抑えすぎもせず、冷静で客観的で、自分を責めたりせず、魅力的にふるまうことができます。

政治家や社長にはこういう人が多く、歴代のアメリカ大統領もそうだったといわれています。
実はマザーテレサもそうだった、といわれています。
(マザーテレサはとっても冷酷な人だったようで、そのことを指摘した本が実際にあります)

日本だと、わかりやすく言えば、最近総選挙で惨敗した緑の知事なんかは典型的にあてはまります。
逆に、トラウマを負ったりした人は、

・偏桃体が過活動を起こして、感情に振り回されやすい。
・内側前頭前皮質と眼窩前頭皮質の機能が強すぎて、自由にふるまえない。生きづらい。
・偏桃体と眼窩前頭皮質の結びつきが強すぎて、感情が表に出せない。

ということで苦しんでいるわけです。

 

嫌な相手が来たら、「やめてください」と冷静に言い返したい、そう思うけども、心臓バクバク、胃腸がキリキリ、および腰になってできません。
今すぐその場を離れたくなります。
離れた途端、相手への馬頭が頭の中で渦巻いて、お酒でも飲まなきゃやってられない、ということになります。
では、こうした生きづらさを解決するのに、逆にサイコパス性を強めて緩和できないか?
と考えました。